ご近所のご年配の方に書道を教えていただく機会がありました。筆の持ち方から一文字に込める気持ちまで、一つひとつ丁寧に教えてくださる姿に心を打たれました。
地域のさまざまな方と交流をしていく中で、思ってもみなかった発見がたくさんありました。特に驚いたのは、「こんなことができるんだ!」というような、隠れた才能を持っている方が多いことです。
たとえば、普段は穏やかなおじいちゃんが、実は若い頃に書道の師範だったり、おばあちゃんが和菓子作りの達人だったり。最初は全く想像もしていなかったことが、ちょっと話してみるだけで分かってくることがあります。
何気ない会話の中から、相手の長年の経験や情熱が見えてきたとき、その人のことをもっと知りたくなるし、自分も何かを学ばせてもらいたいと思うようになります。
僕はそのとき、ふと思いました。「こんなにすごい才能が、このまま眠っていていいのだろうか」と。
☆例えばこんな事を考えてみました☆
1. 「教えてもらう会」を開く(例:書道・絵・和菓子作りなど)
→ きっかけと場を作る**
地域の公民館や学校、自治会のスペースで「◯◯さんに教わる日」としてイベントを開くと、ご年配の方も“役割”を持てて元気になります。
→ 高校生がチラシを作ったり、準備を手伝うと自然な交流にもつながります。
2. 作品展示会や発表会を企画する
ご年配の方の作品(書、絵、手芸など)を展示する場を設ければ、「見てもらう喜び」が生まれます。
→ 高校生が感想カードを書くと、それが何よりの励みになります。
3. “一緒に”やる活動にする(共創型)
一方的に教わるだけでなく、「一緒に作品を作る」「対話をしながら描く・書く」など、“共同制作”をすると、世代の壁がなくなります。
→ たとえば、「高校生×ご年配の合作書道展」なども面白いと思います。
4. デジタルで残す・伝える
若い世代がSNSや動画で紹介することで、ご年配の方の才能がもっと多くの人に届きます。
→ インタビュー動画や「この人の字がすごい!」紹介投稿など。
ご年配の方が“外に出るきっかけ”を作るには
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「あなたの得意なことを教えてください」と、尊敬をこめた依頼をする
→ 自分の経験を求められると嬉しくなり、動くきっかけになるのではないか。 -
役割やタイトルをつける
「地域書道先生」「手仕事マスター」など、少しだけ肩書きをつけると、自信と誇りを感じてもらえます。 -
参加のハードルを下げる
大きな会場ではなく、気軽に立ち寄れる場所(集会所、畑のあずまや、喫茶店の一角など)で行うと、「ちょっと顔出してみようかな」と思いやすくなります。-
高校生としてできること【交流・発信・つなぐ力】
① 素直に「教えてください」と頼む
→ ご年配の方は、「教える相手がいる」と思うと生きがいを感じます。
「〇〇さんの字、すごく好きです。よかったらコツを教えてください」と声をかけるだけで、自然な交流が始まります。② 作品や技を「記録」して「伝える」
→ スマホやノートで、作品やインタビューを記録してまとめ、学校やSNSで紹介できます。
「〇〇さんの人生と作品の記録冊子」なども感動を呼びます。③ 交流イベントや小さな“学び場”を企画する
→ 公民館や学校の空き教室を使って、「ご年配の方に学ぶ1日教室(書道、絵、昔遊びなど)」を企画。
高校生が「運営」「広報」「司会進行」などを担当できます。④ 地域の新聞・学校新聞・SNSで発信
→ 地元の新聞に「地域の宝を紹介するコーナー」を提案するのも良いです。
SNSで「#○○さんの書道日記」などのタグを作るのも面白い!⑤ 自分たちが学んだことを「作品」にする
→ もらった教えをもとに、高校生自身が作品を作る(書道展、絵、短編動画など)
「〇〇さんから学んだ一文字展」など、世代を越えたコラボができます。⑥ 地域や学校と“つなぐ役割”を担う
→ 学校に「地域の先生」を呼んで授業にしてもらったり、地域行事に高校生チームを組んで参加したり。
大人同士だとつながらないことも、高校生が間に入ると実現しやすいです。◆ 例:やってみたくなるアイデア
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「〇〇町の達人図鑑」をつくる(書道、絵、料理、農業など)負担にならない程度に
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「ご年配の方×高校生で1文字書道リレー」を開催
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「昔の道具で暮らし体験」を企画(糸巻き、石臼など)
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「話すだけでもOK」カフェコーナーでおしゃべりの場をつくる
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